玄米食のすすめ

玄米にはビタミンやミネラルといった身体に必要な栄養素がギュッと詰まっています。
その玄米の優れた栄養素を残しながら、食べやすくしたのが分づき米なのです。
さらに注目したいのが、精米したてのお米のおいしさです。精米したお米は時間とともに酸化が進んで
味や香りが失われるため、おいしさの寿命は約1週間と言われます。

おいしいご飯を食べたいなら、玄米で保存し、そのつど精米しましょう。

ただ、難点は栄養素が玄米、分づき米と比べて少なくなるので、副食のおかずとバランスのとれた食事にする必要があります。
米の構成は、「胚芽」・「ぬか層」・「胚乳」から出来ています。玄米から「ぬか層」を取り除くと胚芽精米になり、胚芽精米から「胚芽」を取り除くと、精白米になります。

●米の栄養素としては、ビタミンB1やミネラルです。しかし、ビタミンB1が豊富に入ってるのは「胚芽」の部分であり、一般的に私たちが食べているのは「胚乳」です。●私たちが食べている「胚乳部」の成分は、70%「炭水化物(デンプン)」・6%「タンパク質」・その他「脂質・ミネラル・ビタ ミン」です。

玄米と白米では主要な栄養素が4倍程度多く玄米に含まれています。日本の主食はお米です。
1日3食のうち、1食を玄米食にするだけでも十分に効果が期待できます。
栄養バランスにも優れた玄米を継続して食べるようにしたいものです。

玄米食の注意点

玄米は白米に比べ各種栄養素が豊富です。その豊富にある玄米の利点である各種効用や健康ブーム、
自然食品をもとめて、健康管理や回復に玄米食が増えつつあります。 ただ、以下の注意点があります。

  1. 玄米をとぐ必要はありませんが、ゴミ、石粒、異物等を水で流し取り除く。 お米は田んぼで採れます。いろんな異物が混入している場合があります。
  2. 炊くときに充分に火をとおす。 塩少々(精製塩でなく自然塩、一合にたいして1g)いれて炊く。
    玄米の炊き方を参考にしてください。
  3. よく噛んで食べる。50回から100回を目安に噛んで食べる。 玄米は白米に比べ消化がよくありません。よく噛むことにより唾液の分泌が盛んになり胃腸への負担も軽くなり、食べたものが
    よく身につきます。豊富な栄養成分を充分に消化吸収するためにも、よく噛んで食べましょう。
  4. 種皮の残留農薬に注意すること。無農薬玄米がよい。 お米を作る場合、農薬を使用する場合が多いです。
    一番残留農薬が多いのは「もみ」の部分で、次に「ぬか」の部分です。白米は「ぬか」の部分を取り除きますので、残留農薬の問題はないと思われます。
    「もみ」は玄米にする段階で取り除かれます。玄米は「ぬか」の部分が残りますので、どうしても残留農薬が残ります。
    健康によいと玄米食しても残留農薬が含まれている場合は、むしろ健康を害する可能性があります。そのためにも新鮮な無農薬、低農薬の玄米を使用してください。
  5. 大量の野菜や牛乳を摂取してミネラルの欠乏に陥らないようにする。 玄米そのものには白米にくらべミネラルが豊富にあります。ただ栄養成分の吸収率が白米に比べ低いものもあります。
    これは玄米に含まれるフィチン酸がカルシウム・マグネシウム・鉄などの吸収を妨げるからです。
    玄米食の方は、野菜・牛乳など摂取してカルシウム・マグネシウムの欠乏症にならないように注意する必要があります。

玄米の炊き方

玄米と白米では主要な栄養素が4倍程度多く玄米に含まれています。日本の主食はお米です。
1日3食のうち、1食を玄米食にするだけでも十分に効果が期待できます。
栄養バランスにも優れた玄米を継続して食べるようにしたいものです。

圧力釜で炊く場合 電気炊飯器で炊く場合

塩(自然塩)を入れるのは、玄米にはカリウムが多く含まれていて、独特の苦みが少し出る場合があるため、塩に含まれるナトリウムで中和させると、
より美味しく炊き上がるためです。
玄米は圧力が高いほど、もっちりと美味しくなるので圧力釜が一番ですが、電気炊飯器でももっちりとした食感を出すために、もち米玄米を適量
入れると美味しくなります。

米ヌカの利用法

玄米の栄養の9割くらい含む米ぬかは、生活習慣病の薬・入浴剤・肥料など、さまざまな利用方法があります。

生活習慣病の特効薬
玄米を精米すると出てくるのが米ぬかです。この米ぬかには、ビタミンB群やビタミンEが豊富に含まれています。
玄米食をすれば、上記の栄養素をとることができますが、白米に慣れているほとんどの人は9割以上の栄養分を無駄にしていることになります。白米でもその他の食材と併用することによりバランスのとれた栄養素をとることができます。玄米は白米と比較して味覚、炊きあげの難しさ、消化の問題があります。その点、白米と一緒に米ぬかを食べれば、玄米のすぐれた栄養素を摂取することができます。
その他生活の知恵
米ぬかに美肌成分(ビタミンB群、Eが豊富)がふくまれていますので、昔(江戸時代)は「ぬか袋」を生活の知恵としてが使用されていました。米ぬかは石鹸と同様にアルカリ性で現在は米ぬかを使用した化粧品もあるそうです。市販の薬用石鹸と違い肌の弱い人、アレルギー体質の人も米ぬかなら安心して使用できます。「自然の石鹸」で肌がしっとり潤ってツヤが出てきます。
米ぬか1kgを手ぬぐいなどで袋にして、その中に入れます。その袋を風呂にいれ、米ぬか風呂を楽しむのもいかがでしようか。大体、2,3日は使用できると思います。その後にワックス代わり床磨きとしても使用できます。
家庭園芸の肥料として使用することもできます。土の上へ撒いたり、土に混ぜ発酵させ肥料として使用します。
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