お米は、炊くことによってごはんになります。ですから、炊き方によっては味が大きく変わってしまいます。
おいしく炊けたご飯は、顕微鏡で見てみると、中から出てきたでんぷんや糖がお米の表面を網目状に
くるんでいるのが分かります。このように状態に炊き上げるためには、次のことが重要なポイントです。
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米を研ぐこと(洗うのではありません)
米と米をてのひらで擦り合わせ、米粒の表面に小さな亀裂を作ります。
この亀裂から、糊化したでんぷんなどが出てくるのです。 -
水を十分に吸わせること
水を十分に吸わせること米を研いだ後、ザルに上げておきお米の中まで水を吸わせるようにします。時間の目安は、夏が30分、
冬が60分位です。
現在はザルを使用しない家庭が多いと思います。炊飯器のスイッチをすぐに入れないで、お米に水を吸水させる時間(吸水時間)
を30分から1時間とってください。 これを守るだけでお米のおいしさが全然違います。 - 炊き上がったら十分に蒸らすこと 余計な水分を水蒸気として放散させます。
お米は生きています。美味しく食べるためには賞味期間と適切な保存方法を紹介いたします。
時期 | 平均外気温度 | 賞味期間 |
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春 4~5月 | 20度前後 | 1~2ヶ月 |
梅雨 6~7月 | 20~25度 | 20~25日 |
夏 8~9月 | 25~30度 | 15~20日 |
秋(収穫)9~10月 | 10~20度 | 2ヶ月 |
冬 11~3月 | 10度以下 | 2ヶ月以上 |
春、秋、冬に1回で10kg購入したとしても、梅雨、夏の時期には5kgを購入し、買いすぎに注意する必要があります。
精米したてが一番美味しいので、玄米で購入し家庭用精米機で都度、精米して食べるのが最良です。
- 保存方法
- 賞味期間内でも保存場所が悪かったら、折角の美味しいお米も味が落ちてしまいます。
保存には風通しがよく、涼しく暗い場所が一番最適です。
現在、各ご家庭で上の条件を満たす場所は少ないはずです。
床下収納庫があれば風通しは良くありませんが、暗く少しでも涼しいので利用できると思います。
但し、湿気に注意する必要があります。
米びつを利用している方も多いと思いますが、以下のことに注意してください。 - 米びつの置く場所も以下の条件が適しています。
- また、お米の中に唐辛子、ニンニク、備長炭などをいれれば、虫などが付きにくくなります。
冷蔵庫(野菜室)の中に余裕があれば、密閉できる容器にいれ保存すればお米の質は低下しません。
最近の家、マンション等は機密性、暖房に優れ快適に過ごすことができますが、お米の保存に適しているとはいえなくなりました。
家の中で涼しい場所を探すのもむずかしいと思います。
以上、一般的な保存として、床下収納庫、米びつ、冷蔵庫(野菜室)の中があります。